大阪の中古カメラ店めぐり

　８月３１日に大阪駅周辺の中古カメラ店を４時間で１４店を回った。むしろ場所を確認したと言う方が適当のような見て歩きだった…。

　「ウオジカメラ大阪駅前店」、｢カメラの大林本店｣、｢梅田フォトサービス本店｣、｢マルシンカメラ｣、｢大阪レモン社｣、｢カメラのグレイス｣、｢ＯＳカメラサービス大阪駅前店｣、｢ツカモトカメラ第4ビル店」、｢阪神百貨店カメラ修理コーナー｣、「八百富写真機店大阪駅西店」、「東宝カメラ本店｣、「カメラの八千代ホワイティうめだ店｣、「河原写真機店阪急三番街店｣、「カメラの大林阪急三番街店｣の各店である。

　高級カメラからコンパクトカメラまでを揃えた店、ライカ専門のような店、ロシアンカメラを扱っている店など、短時間なので何となくしか、それぞれの店の雰囲気は分からなかったが、｢カメラの大林本店｣、｢大阪レモン社｣には少し長居をした。やはり古いカメラを並べてある店は見ているだけで結構楽しめる。一方、ライカのような高級カメラの店には余り関係ない(好きなのはジャンク品である)ので、「高いもんだなー」で通り過ごして来た。良く分からないけれど、何でこんな値段を払えるのかと不思議に思うくらいの高値である。「ライカにハマルと大変だなー」と今のところ他人事なので、そう呟いて店を出た。

大阪の中古カメラ

　数ある中古店の一部を見て全てを語れない事は十分承知しているものの、統計的サンプル抽出したことにして話をすれば価格的には魅力を感じなかった。何処にでもある相場通りの価格と言ったら良かろうか。目の保養にはなったが思い切って何か買おうという気にはさせなかった。

　それより一体いくらから保証が付くのか知らないが、何万円もするのに「保証はありません」、「不具合は修理屋に送るので有償です｣と平然と言っている店があり驚いた。保証がないのは高くったってジャンクと思っているｖａｓｏｌｚａにとっては、中古カメラ屋と言うより上品のジャンクカメラ屋に思えた。「保証あり」と「保証なし」を区別し明示している店もあり良心的と思う反面、店が保証したくない商品とは一体どう言う事なのか。「保証がないのはジャンク品と言うｖａｓｏｌｚａの感覚も満更ではないな」と妙なところで再確認する事となった。

　カメラの質と言っても「見かけ上の…｣だが。一体に綺麗と思った。ジャンク品ばかりを追っているｖａｓｏｌｚａだから日頃見ているものが綺麗でないのもあるが、例え上品のジャンク品でも店は中古品と思って商売をしているのだから、それはやはり一定レベルより上ではあると感じた。でも、ただそれだけ。

　しかし、この店はどれも比較的安いと感じた店もあった事を付け加えておこう。買おうかとも思いながら一期一会を袖にして帰ってきた。いま興味のある機種なら絶対に購入する値段だが、そうでないので半値でないと気が乗らなかった。

見かけた面白カメラ 　｢ＯＳカメラサービス大阪駅前店｣で思わず微笑んだカメラがあった。ライカのトロピカルバージョンとでも言うのか、シボ皮の所がハワイの海岸風にペイントされているもの。値段は218000円。
ジャンクカメラをトロピカルバージョンにして楽しむのも、一つのカメラの遊び方かも知れない。

　「レモン社｣でチェコスロバキア製の小さなカメラを見かけた。余り見かけた事がなかったので、「へー！」と見てしまった。また、コニレットの裏蓋が割れたのがあった。こんなのが好きだが蛇腹も持っているものの稼動率が悪いので多分使わないだろうと袖にしてきた。

　ニコンのストロボ。最近のは「ＳＢ２８」だが、１つ前の「ＳＢ２６」の方が何故か中古価格(新古品は別)が高いように思った。気のせいかな？　「八百富写真機店大阪駅西店」で。

　｢梅田フォトサービス本店｣だったと思ったが、ディスクカメラを売っていたのには驚いた。フィルムはまだあるのかな？高いものではなかったが中古品として売られているのに不思議さを感じた。まあ値段的にもジャンク品と変わらなかったけど…。

　一応見て歩くだけでなく「オリンパスオートアイ２」の不良品を買ってきた。外観綺麗、絞り動作、距離連動計、露出計は正常。モルト、巻上げ、シャッター動作は不良といった代物。これは直感的に治ると感じた。値段は安いし、何と言っても我がオリンパスである。結局の所、シャッターの固着が原因と分かった。どうも前の所有者がいじった痕があり分解して調整中であり別途紹介するつもりである。

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その他の雑感

　新品のレンズを注文したばかりだったので気になって数店で価格を比較した。価格的には横並び、地方と比べても安価と言うほどではない。ただ、型落ちした在庫処分品などは７割引などの価格が付いており、その店は流石に都会かと感じた。通販とかで振込料、送料を払ってまで買うものではない。近所のカメラ店を大事にしておく方が頼りになると思った。

　今回は大阪駅周辺を見て回ったが、次回は日本橋界隈を回ってみたい。やはり欲しいのはジャンク品である。ライカの軍用規格品とか言うのよりも、何処にでもある動かないカメラが好ましい。バラしてみると、そこには技術者の格闘の痕があり興味深いものである。

　多分、何の情報にもならない見て歩記（き）であるが、大阪の中古カメラ店の雰囲気が何となく分かった感じがした。一緒に楽しんで貰えたら有り難い。

（２０００．９．２）