長崎の美味い物＝「ちゃんぽん｣　と早合点してはいけない。他にも名物は数々あれど、安い美味い、話の種になるでは、この「雲龍亭の一口餃子」がお薦め。

　長崎の美味い物として「ちゃんぽん」があまりに有名なため、「長崎に行ったら、ちゃんぽんば食べんばね(長崎弁)」という事なのか中華街は大賑わいである。それはそれで良いのですが…。

　「それじゃ、ちゃんぽん以外にはどんなのがあるの？」か…。お薦めなのは雲龍亭の一口餃子。普通の餃子(と言っても様々なれど…)の半分の大きさと言った所。主な材料はタマネギ（のみかと思うほどタマネギ)、ニラ、ミンチ、ニンニクです。

　そして餃子の皮は目の前で機械の如く職人さんが作り、もう一人がこれまた機械の如く包んでいきます。リズミカルで早いの何のって…。注文して見てる間に、すぐに焼いてくれます。

　中華街でちゃんぽん食べた後ても、ここの一口餃子はきっと一口で入ります。長崎に行ったら食べたい長崎の味の1つです。

雲龍亭本店　（８２３−５９７１）

思案橋の飲食店街にあります。思案橋カメラ(｢カメラの館｣をご覧下さい)は聞いても分からないでしょうけれど、雲龍亭は聞けばすぐに分かります。

他に浜の町に支店（８２２−４６２１）があります。

　雲龍亭は店をはじめて約４０年の歴史があり、長崎人に親しまれてきた長崎の味の１つである事には間違いはない。

　しかし、雲龍亭は一口餃子だけではない。「キモテキ」という隠れた出来る奴がいる。実はこれが美味い。

　牛レバーのステーキなのです。薄くスライスしたレバーを焼いて、キャベツを添えてあるだけ。これにソースをかけて、キャベツと一緒に口へ放り込みビール(酒でも良いのですが…)を飲む。「んーん！うまい！」

　長崎っ子でない vasolza も、この味はお薦めする。「どう？　話の種に行ってみる？」

　場所は地図の通り。カメラが趣味の人は中華街でちゃんぽん食べて、思案橋カメラでクラシックカメラを買って、雲龍亭で一口餃子とキモテキを食べながらビールを飲みつつカメラを眺める。「んーん！病的！中古カメラの世界！」

他の見所

　この一帯は昔の丸山遊郭のあった辺り。丸山町には丸山公園や史跡料亭｢花月｣があります。思案橋というのは遊郭の大門の前まで来たけれど「遊びに行こうか止めて戻ろうか」と思案した橋という意味。この橋を渡りさえすれば…と、先輩達も随分考えたんでしょうね？

　vasolza にとっては「思案橋カメラ」に行こうか戻ろうかと思案する橋になっています。(落ちになりましたでしょうか…？ワッハッハ！)

（２０００．７．２９）