煙草呑みのわがまま

　食後の一服は旨いらしい。しかし、それは飽くまでも食後の一服。食事中に一服する煙草呑みはあまり見かけない。美味しい食事の後に一服。幸せな気分で結構なことです。ところで自分が吸っている旨い煙草を嫌と思っている人のことを考えた事はあるのだろうか。

　自分は食事が終って一服しているときも他には食事中の人がいる。自分は煙草を呑みながら食事をしないのに、他人には煙草を吸わせながら食事をさせるのは如何なものか。その行為は常識から逸脱している事である。自分がしないことを人に押し付けて人が不愉快になるとすれば、それは常識を逸脱している事になるだろう。

　ところが一度だけ煙草を吸いながら食事をしている強者を見たことがある。

　どうせ煙草呑みなら、ここまで徹底していれば変な気持ち、許そうという気になる。いやいや、一緒に酒でも酌み交わしたいものだ。恐らく、その人間は煙草を吸って呼吸しているのだろう。それを止めるわけにはいかない。

　そうでない中途半端な煙草呑みなのに、わがままをせず、回りに気を使って欲しいものだ。「大きなお世話」　いえいえ、「小さなおせっかい」です。

（２００１．２．１１）