美しい黒髪

　一寸前まで中学･高校で馬鹿なことがあっていた。それは｢中学生･高校生の髪は黒くなくてはならない」的発想の生活指導である。その結果、生まれつき少し赤毛の生徒は髪を黒く染めさせられたりした。この生活指導には教師の能力の低さしか感じられない。

　では、最近の高校生は…

　｢何で中学生･高校生がこんなに赤毛なの？」と我が目を疑うばかりである。生まれつきなんてものじゃない。先の例の教師の生活指導が正しいなどと言う気は毛頭無いが、同じ高校ではないにしろ、茶髪に染めたド頭は一体どうなっているのだろうか…ファッション、おしゃれ…など理由はあるんだろうね。

　しかし、若い女の子の黒い綺麗な髪をどうしてあんなに醜く染め上げなければならないのだろうか。

　男女を問わず４０歳も過ぎれば髪に艶はなく（時にはその毛さえない場合もあるが…）、所謂、醜い状態になる。この時、汚いものを少しでも綺麗そうに見せたいから髪を染めるのである。これはファッションだろし、おしゃれであろう。歳相応のおしゃれがある。

　若い間は何もしなくても若いだけで十分に美しい。何も進んで醜い状態を真似する必要はないのである。

　若い女の子よ！半病人のように痩せた身体に醜いものの真似をした茶髪、とてもカッコイイとは思えないぜ！ぴちぴちとはち切れんばかりの若々しい身体と艶々した黒髪だけで十分に綺麗だよ！そんな時は人生の中で２度と来ないのだから、美しい自分を見直そうよ。

　おせっかい。そうかも知れないな。でも、君達もすぐに醜くなるんだよ。美しい花の命は短い。

　（２００１．２．２０）