ここ「黒亭」のラーメンを食わずして、熊本ラーメンを語るなかれ！熊本ラーメンの東の正横綱！夏の炎天下に行列に並んででも食べたくなる味！

　「熊本のラーメン」は豚骨スープをベースに真っ直ぐな麺、乾燥または揚げにんにくを入れるのが特徴で、他にはのり、ネギ、きくらげ、焼豚が主だった具である。

　麺は「長浜ラーメン（博多）｣ほど細くなく、｢札幌ラーメン｣のように縮れ麺ではない。しかし、ちゃんぽん麺より細いと言った太さが熊本標準と言った所だろうか。

　熊本のラーメン店の数とかはグルメ雑誌を見てもらう事にして、早速「黒亭ラーメン｣へ…。

黒亭ラーメン

ラーメン　

　黒亭は昭和３２年に開店しているというので既に創業４３年の歴史があり、熊本のラーメン店の中でも古株の方になるだろう。場所は熊本駅隣接の二本木。熊本駅からボチボチ歩いても１０分位なので列車に乗る前にでも行くことは可能である。

　ただし、お昼時は地元客、観光客の長蛇の列が出来るので、その時間帯に行く人は余裕を持って行かないと、行っただけで食べれない事があるかも…。お薦め時間帯は１５時以降。木曜日が定休日。後はほとんど営業しているが、５月の連休後や盆正月には不定期の休みがあるようなので、その時期は確認した方が無難。

　お薦めメニューは、もやしラーメンとおにぎり。濃くのあるスープを啜りながら塩味の利いたおにぎりを頬張る。これが黒亭のコースメニュー！。｢あー！、堪りません！一度食べたら虜です。」

　焼豚が好きな人はチャーシューメンもあります。普通のラーメンもありますが、やっぱり｢もやしラーメン」をお薦めします。熊本弁で「何でんよかけん、食べてみらんね！｣と付け加えておきます。

　ちょっと脱線して…！。ここは昔、売春が合法化されていた時代（昭和３３年４月施行「売春防止法」以前の時代）に｢二本木遊郭｣があった所です。有名な遊郭「松島楼」には○○太夫などがいたそうな…。他には｢東雲楼（しののめろう）｣というのがあった。

　ここの話が、かたせ梨乃、斎藤慶子、南野陽子主演の｢東雲楼女の乱｣という映画になっているので、興味ある方はレンタルビデオ屋さんに行って見てみて下さい。でも、黒亭ラーメンは出て来ませんので悪しからず…。

　黒亭で食べてブラーッとしていると、家並みの一部に昔の面影を感じる所があったりして、東雲楼跡でも見に行ってみてはどうでしょう。

（２０００．７．１５）

最近の「黒亭」界隈

　黒亭はこんな所にあります。昔は遊郭地帯なので華やかな町だったことでしょう。今は、それを感じさせるものはありません。僅かに残る数軒の建物が昔を偲ばせます。

「黒亭」とカウンター→

　　←　「黒亭」の店舗前

「黒亭」界隈　→　　

華やかな昔を偲ばせる建物　　　　

（２００２．１０．２３）