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１枚の古い写真があります。何んと５２年前、１９７２年３月１２日に熊本城で撮ったものです。 |
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写っているのは下は小学生から上は大学生や大人たちです。３つのグループのひょんな出会いから始まりました。それでは３つのグループのこと。そして、その当時のこと。さらに５２年後の今のことを書いてみたいと思います。 |
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写真に写っている人を捜しています → 情報求む！ |
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３つのグループとは・・・ |
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１つ目。１９７１年１１月に開局した私（中学２年生、前列中央）は日に日に夜な夜な近所の中学生や高校生、大学生と交信を重ねて行く内にすっかり仲良くなりました。これが後にJA6YVV熊本アマチュア無線クラブになるグループです。 |
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２つ目は当時２ｍの１４４．４０MＨｚでオンエア・サークルのような大学生を中心とした４０学校というグループです。私は中学生でしたが、このサークルにも首を突っ込んでいました。 |
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この２つのグループが合同ミーティングをしようということになり熊本城で合流しました。勿論、この２つのグループは男性ばかりです。ところが、この写真には女性５名が写っています。これこそが、この写真の主役。３つ目の保母さんとその卵（以下、保母さんと略）のグループです。 |
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そして、この保母さんグループの２人はアマチュア無線の免許（当時は電話級）を取って４０学校の正式なメンバーになることになるのです。私は家も近所だったので、オンエア以外でも遊びに行ったりしていました。 |
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そして、長い長い歳月が流れました・・・ |
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それから５２年。皆んなが社会人となりそれぞれの道を歩き、振り返れば、とてつもない長い年月が過ぎていました。現役の時は仕事や子育てなどの日常を過ごすことで精一杯。時には昔の仲間のことを思い出すことはあっても連絡を取ることまでは考えませんでした。それが私も６５歳になり現役をリタイヤすると、昔の仲間に連絡を取ってみようと思い立ったのは歳を取った所為でしょうか（笑） |
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それで１９７１年当時、高校生。私より４歳年上の兄ちゃんというべき仲間に手紙（ここが昭和なんですね・・・)を書きました。それに対する返事が手紙（これまた昭和です・・・）で来ました。この人とは４０年振りの再会です。お互いにすっかり変わった風貌に昔を捜している内に、時の経過を忘れてしまい、すぐに昔に戻っていました。 |
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そして、「これ！覚えているか？」と出て来たのが、この写真だったのです。「懐かしい写真だな〜！」「覚えているよ！」、そして「この写真はだれが撮ったのかな？」「そりゃあんたが撮ったんじゃない？」「え！俺か？」と・・・そして「どこで撮ったのかな？」「二の丸公園じゃない？」・・・「何年経ってるんだろう？」「中学生の制服だから１９７２〜７３年の筈だよ。50年以上経ってるんじゃない？」「また集まって写真を撮れたら良いね！」「そうだね！連絡を取ってみよう！」と、そこは昔の仲間、話が早い。「手分けして連絡してみよう！」となりました。 |
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とにかく連絡の付く人、その人からその先の人という具合にネットワークを活用しました。ところがどっこい。これが簡単ではありません。直ぐに連絡が取れた人もいれば、四方八方手を尽くしても分からない人もいます。 |
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手分けして連絡を始めて半年近く経過しましたが、消息が分からない人を捜すのは大変です。近年は個人情報保護法の壁があり、さらに困難さを実感しました。しかし、「昔の出会いや再開して写真を撮りたいという趣旨」を伝えるとキチンと返事を返してもらい日本人の人情を感じることが出来ました。 |
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今になって分かったこと・・・ |
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連絡が付いた人から人へ写真が伝わり一挙に当時の記憶が蘇り、３つのグループの出会いのことなどが分かりました。我々２つのグループと熊本城に遊びに来ていた保母さんのグループとが偶然に出会ったことは知っていても、私は出会いの切っ掛けが何だったのかは良く知らなかったのです。そして、その出会いの経緯を５２年振りに聞きました。 |
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我々のグループが天守閣広場から飯田丸広場に降りて行くと、そこにポータブル電蓄（電気蓄音機です。ウォークマンすらない時代・・・）とレコードをもって遊びに来ていた保母さんグループと出会ったのだそうです。そこで声を掛け意気投合し、缶蹴りなどをして遊んだ後、写真を撮ろうということになったのだと聞きました。 |
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私は出会いは覚えているものの場所も月日も記憶しておらず、当時、大人だった人たちの記憶から出会いの状況、撮影場所、撮影年月日が判明しました。 |
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これから・・・ |
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当時、二十歳前後の人たちも７０歳台の大台に乗り、若い方の私も６６歳。前期高齢者の部類に入れられる年月が過ぎていました。なるべく多くの人に連絡を取りたく努力して来ましたが、流石に限界に達したように思います。 |
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それにしても人との出会いって不思議なものです。全く知らない者同士が出会いアマチュア無線を通じて、それが絆となり繋がって来たのです。携帯電話の普及と共に昔のような活気が少なくなってしまったアマチュア無線ですが、一枚の写真が切っ掛けで再開し、その内の複数の人が再開局しました。exコールではありません。正真正昔の現行コールです。嬉しい限りです。またいつの日か交信する日が訪れると思います。 |
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最後に１枚の写真という小さな切っ掛けですが、それが大きな意味を持とうとしています。可能な限り仲間を一人でも多く集めたいと願いますが、連絡が付いた者だけでも近い内に集まって写真を撮り、同窓会を開けたらと思います。 |
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（２０２４．５．２５） |
