中古カメラ店見て歩記(き)

福岡市中心部編

 

福岡の中古カメラ店めぐり

 10月24日に福岡市内の中古カメラ店を3時間で6店(他に新品カメラ店も1つ)を回った。

 「岡林写真機店博多店」、「カメラのキタムラ天神店」、「カメラのドイ天神店」、「カメラのツバメや」、「カメラのゴゴー商会」、「カメラのドイ博多駅前店」の各店と「ビッグカメラ福岡店」である。

 

「岡林写真機店博多店」

 ライカ専門店である。窓に張られたLeicaの赤いマークがそれを証明している。うわ−!あるある。感じの良い店ではあるが、でも、そこまで。vasolzaには関係のない空間とそそくさと店を後にした。Leicaは良いカメラとは思うがロシアンカメラの方に魅力を感じる。

 

「カメラのキタムラ天神店」

 時間切れで前回寄れず、行って見たいと思っていた所。店は1階が新品、2階が中古、その他。目指すは2階。品数は多かったが購買意欲は起こらなかった。ジャンクカメラも相当数あったが全部プラスチックカメラ(金属カメラのジャンクには最近お目にかからなくなってしまった)。

 関係ない事だが陳列棚が低い。中古カメラは新品では買えないものが、そこそこの値段で買えるところに魅力があるわけで、ウエストレベルよりも上に陳列してあって意味があると思うのだが…。買いたいものは高いもの。仰ぎ見るとまでは言わないが、しゃがみ込んで見るのは安っぽくていけない。店長!変えた方が良いよ!

 

「カメラのドイ天神店」

 ここは1階がDPEとデジカメ、2階が中古、3階が用品、4階がスタジオ(お休み中)の構成。目指すはやはり2階。ここは品数が抜群に多い。しかも値段は安めで良い事尽くめ。ジャンクカメラはやはりプラスチックカメラばかり。だが、陳列棚を見ると「研究用」と称するカメラ(価格は3000円)が並べてある。。オリンパスペンEE3やリコーオートハーフEFなどのコンパクト類。1眼レフが5000円以下である。

 ロシアンカメラ、上海カメラなどから現行機種まで幅広く揃えていて楽しめる店である。店員さんは真面目そうでやや硬い感じがした。でも、親切で信頼は出来そう。福岡に行ったら寄ってみることを薦める。

 

「カメラのツバメや」

 天神コア(ビルの名前)の1階にある。規模縮小して洋品店と同居しているので分からず1度素通りしてしまった。案内のお姉さんに聞いたら「まっすぐ行って右」と言う。危うくまた通りすぎるところだった。おばさんと「スイマセン、ここがツバメやさんですか」、「そうですよ」といった会話をして、目的を話すとニコニコと奥の息子さんを呼びに行かれた。

 出て来た息子さん。この方がニコニコとしていてスッゴーク感じが良い人。中古品の数は多くありませんが、どうぞ一度訪ねてみては…。

 

 

「カメラのゴゴー商会」

 冷泉公園の直ぐ前にある店。写真のように目立つカメラの看板が目印。ただvasolzaのイメージでは、もっと大きい店かと思ったが意外と小ぢんまりとした店だった。品揃えは一通り何でもという感じで価格は相場通りといったところ。ただ、中古カメラ店でも余り置いていないロシアンカメラも並んでいた。

 社長以下蝶ネクタイできめていると聞いていたが本当にその通りだった。1階は店舗、2階は先代社長のコレクションを展示したクラシックカメラコーナーになっているそうだ(実は時間がなくて見れなかった)。クラシックカメラの本でしか見たことがなかった本物に出会えるかも…。近隣の中古カメラ店も「ゴゴーさんへは行って見る価値がありますよ!」と推す店なので信頼できる老舗カメラ店なのだろう。

 

「カメラのドイ博多駅前店」

 博多駅裏にあり、やはり2階が中古。天神店に比べると品数か少ないが「研究用」に近いものが色々あり、ロシアンカメラのコーナーもあってFedちゃんやZorki君にも会って来た。

 中古品でも引いてしまうような超高級品には気が付かなかった。店員さんも感じが良く、博多出張の帰りに1本列車を遅らして見るのに良い店としてお薦めである。

 

福岡の中古カメラ

 相場通りと言えば相場通りだが少し安目かなと言う印象だ。前から興味があった「オートボーイテレ6」を買ってきた。これはフル/ハーフの切り替えができるカメラで、ちょっとした奴である。もう1台が「ペトリ7sU」。これは低速シャッターが嫌々をする。洗浄してやれば使えるようになるだろう。露出計が動かないが、まだ分解していないのでどうなる事か。その内に…!

 他にも近隣地区に数件あるようだが足がないと回れない。出張のついでに余った時間に回るには、ここで紹介した店ぐらいだろう。何れも地下鉄を利用できる1日乗車券850円を買って回るのも良いかも…。

 

その他の雑感

 これらの他に「別府(べふ)橋カメラ」という店が昔の鳥飼駅の近くにある。今回は回れなかったが、ここも楽しい。店は小さいが良く整理されていて見やすい。

 「ビッグカメラ」は相変らずの盛況振りだった。オリンパスの新しいデジカメ「E‐10」を触ってきたが結果的な同一値段なのだが現金でなくクレジットが利く「カメラのキタムラ」に負けている。現金なら、あと五分は負からないと勝負にならないように思った。

 もし、仕事が昼からで午前中に一回り出来るなら、お昼をロシア料理のランチでは如何でしょうか。「カメラのキタムラ天神店」の近く、西鉄グランドホテルの斜め前辺りに「ツンドラ」という店がある。

 夜は高いが昼はランチがあって手頃である。これから寒い冬になるのでFedでもZorkiでも…Kievでも良いが、「ロシアカメラをぶら提げて「狐の毛皮の帽子」をかぶってボルシチとピロシキを食べて福岡の町を歩く」というのはどうでしょうか。最高に怪しいぞ!

(2000.10.28)